この記事の読了目安時間:6分⇒設定手順など丁寧に書いたため、お急ぎの方は目次の見出しからお好きなところにジャンプしてください。
先日公開した記事、【【まとめ】7記事でグーグルアドセンス申請・翌日審査通過!までの道のり】にも書きましたが、友人のススメでグーグルアドセンスに申請したら、意外と早く審査通過の連絡がきたので、どうやってアドセンス広告を貼ればよいか、いろいろ調べて設定しました。
通常ページにアドセンス広告を貼るにはそこまで難しくなかったのですが、
AMPページに対してAMPページ用の広告に自動的に切り替える設定と、
通常ページ&AMPページ両方の不正クリック(アドセンス狩り)対策であるAdSense Invalid Click Protectorの設定が参考情報が少なく、やや時間がかかりました。
AFFINGER5でのアドセンス広告の貼り方について、いろんな記事はありますが、不正クリック対策を施した通常ページ&AMPページ両対応のアドセンス広告の貼り方に関する記事が見つからなかったので、設定の手順を詳しくご紹介します。
この記事で分かること
- 通常ページ&AMPページ両対応のアドセンス広告の作り方・貼り方
- 不正クリック(アドセンス狩り)対策であるAdSense Invalid Click Protectorの設定方法
- Code Snippetsを活用して、「function.php」などをいじらなくても、グーグルアドセンスの広告ユニットを貼り付けて、「ad01」のようにショートコード化し、記事内やウィジェットにそのショートコードを挿入して狙った位置に広告を配置する方法
この記事の信頼性

なお、当ブログは7記事でGoogle AdSense申請・翌日審査通過し、Amazonアフィリエイトの審査にも1発合格しており、共に収益を上げることができています。
なお、本記事はアドセンス広告の自動掲載(Googleが広告の掲載場所を決めて広告を表示する)ではなく、手動で掲載したい場所を決めて広告を表示してもらう場合の設定方法となります。「広告掲載の自動化」を選んだ方には適用しないので、ご了承ください。
※「広告掲載の自動化」だと、いろんなところに広告を表示してくれますが、意図しない場所に表示される可能性もあるので、訪問者にとって読みづらいブログになってしまう危惧があり、手動配置方式を選びました。
※ここでの「自動」と「手動」はあくまでも広告を掲載する場所に関する話で、広告の内容はいずれもGoogleが閲覧者の属性に合わせてチョイスしてくれます。
なぜAMP用広告が必要なのか?
そもそもAMPってなんなの?
まず、実物を見ながらご説明します。ご存知の方は飛ばして、目次の好きなところにジャンプしてください。
上の図は私の記事を例にして、スクショしたものです。スマホのグーグル検索で「崖っぷちからの這い上がり 卒業制作」という検索キーワードで入れてみたら、トップに来た私の記事リンク(大きい赤い枠で囲っている)にはカミナリのマークがついていることが見えます。
このようなリンクをクリックしたら、下のようなAMPページに飛びます。
上のスクショの真ん中にある赤い枠の中、「完全版を表示する」という表示があるように、AMPページは完全版ではなく、非常にシンプルな見た目のコンテンツとなります。
グーグルが推進しているモバイル表示高速化のフレームワークで、AMP(Accelerated Mobile Pages)」という略称です。
AMP Cacheを保存することにより、AMP仕様のページを一瞬で読み込み・表示させるため、モバイルユーザーのユーザービリティ向上を目的とされています。
なお、AMP化方法に関して、AFFINGER5みたく実装されているWordpressのテーマもありますし、関連プラグインもあるようなので、まだ対応されていない方は是非検討してみてください。
なぜAMP用広告を貼る必要があるのか?
ご存知の通り、現在スマホなどのモバイル端末でWebページを閲覧する比率はPC画面より多くなっており、これからはますます高まると見られています。
グーグルがAMPページを推奨しているように、これからAMPに対応する必要性も高まってきます。
ただし、AMP化したところではまだ不十分です。AMPページに対応したアドセンス広告でないと、通常ページで表示できた広告はAMPページでは表示されません。
つまり、ますます多く読まれるAMPページでアドセンス広告が表示されないことになると、収益に影響が出るので、対応したほうが良いことになります。
以前ではアドセンスコードをいじる必要があったようですが、現在ではグーグルアドセンス管理画面から簡単にAMP化したコードを入手可能になりました。
AFFINGER5であれば、AMP化したコードじゃなくても、管理画面である設定をしておけば、AMP-ADに変換されたアドセンス広告が記事の最後に表示されます。
記事の後半では設定の仕方について詳しくご紹介しますが、その前もう一つ大事な作業があります。
それが不正クリック対策です。アドセンス狩りとも言われるようです。しなくても直ちに何か問題になることはないかもしれませんが、対策を施すことを強くオススメします。
不正クリック(アドセンス狩り)対策:AdSense Invalid Click Protector
そもそも不正クリック(アドセンス狩り)はなんなの?
不正クリック(アドセンス狩り)とは、広告をわざと何度もクリックして、Google AdSenseのプログラムポリシーの違反行為をしたとして、Googleからペナルティ、最悪の場合アドセンスアカウント停止までに追い込む悪質行為です。
メモ
Google 広告のクリックは、ユーザーの純粋な関心に基づいてで行われる必要があります。Google 広告を作為的にクリックまたは表示する行為は固く禁止されています。禁止されている行為には、反復的な手動のクリックや表示、クリックや表示を自動生成するツールの使用、ロボットや不正なソフトウェアの使用などがありますが、これらに限定されません。サイト運営者様がご自身のサイトに表示される広告をクリックする行為は、どのような理由があっても認められません。
実はこれも最新知った言葉で、まさかそんな人がいるなんて思ったのですが、調べてみると意外とそのような被害に遭った人が多かったことがわかったので、真剣に対応を取ることにしました。
対策プラグイン:「AdSense Invalid Click Protector」と「Code Snippets」
不正クリック対策と言っても、そこまで設定が難しくありませんでした。
「AdSense Invalid Click Protector」というWordpressのプラグインを導入すれば、
ある程度広告の不正クリックを防ぐことができるみたいなので、早速導入しました。
AdSense Invalid Click Protectorの主な機能は以下の通りです。
AdSense Invalid Click Protectorの主な機能
✔設定した時間間隔で、設定したクリック回数の上限を超えたユーザーをブロック
✔ブロックする期間の設定
✔ブロックしたユーザーの情報やブロック回数・履歴が見られる
導入も設定も非常に簡単なので、後ほど手順に沿って詳しくご説明しますが、実際に使うにはもう1つ設定が必要です。
取得したアドセンス広告ユニットをAdSense Invalid Click Protectorのチェック機能を経由しないと、機能しないので、必ず設定しましょう。
なお、通常では「function.php」ファイルにコードを追加する必要がありますが、操作が間違えるとサイトが真っ白になったりする危険性があるので、あまり詳しくない方にとっては触らないほうが良いと思います。
その代わり、「Code Snippets」というプラグインを導入することによって、「function.php」ファイルを編集することなく、かつ「ad01」のようにショートコード化することで好きなところに広告を配置することができるようになります。
それでは、アドセンス広告ユニットの取得から⇒プラグイン「AdSense Invalid Click Protector」と「Code Snippets」の導入・設定⇒広告コードのショートコード化⇒記事内などに設置⇒そして最後にAFFINGER5でのAMP対応設定まで、ステップを踏んで、解説していきます。
アドセンス広告ユニットの取得から広告の配置、AMP対応までのステップ
ステップ1:グーグルアドセンスから広告ユニットの取得
アドセンス広告は主に「ディスプレイ広告」や「インフィード広告」、「記事内広告」というのがありますが、自分は「記事内広告」を選んで作成しました。
理由は以下の通りです。
3種類の広告に関する自分なりの見方とこだわり
- 「ディスプレイ広告」は通常ページ用とAMPページ用のコードを別々に提供されているので、不正クリック対策のプラグインを経由すると、二通りのショートコードができてしまうため、あまりスマートではない。
- 「インフィード広告」はサイトのデザインに合わせてカスタマイズし、投稿とリスティングの間に表示されるので、サイト訪問者が広告として認識せずクリックしてしまう可能性があるため、ユーザービリティ的に良くないし、サイトに対する評価も下がる恐れがある。
- 「記事内広告」は幅に合わせてサイズを自動的に変えてくれる(下図の例:記事⇒横長、サイドバー⇒四角形)し、AMP用のコードは提供されていませんが、後半の設定で自動的にAMP用に変換してくれるので、通常ページとAMPページ両方の広告表示は問題無し。
取得のやり方として、既存の広告ユニットを取得しても良いのですが、もしはじめて取得する場合、グーグルアドセンスからの合格メールに書かれたリンクをクリックして、メニューから広告⇒サマリーを選択し、真ん中の「広告ユニットごと」>「新しい広告ユニットの作成」>「記事内広告」を選びます。
そして、下図のように、「広告ユニット名」を覚えやすいタイトルをつけて、下の「保存してコードを取得」ボタンをクリックします。
そして、記事内広告コードをコピーして、後ほど設定する際に使うため、どこかで保存しておきます。
ステップ2:「AdSense Invalid Click Protector」の導入・設定
上に紹介した不正クリック(アドセンス狩り)対策プラグインを導入します。
WordPressの「プラグイン」>「新規追加」を順にクリックします。「AdSense Invalid Click Protector」を検索窓に入れて、「今すぐインストール」>「有効化」ボタンをクリックします。
(下図ではすでに導入済みなので、「今すぐインストール」などは表示されていません。)
有効化したら、AdSense Invalid Click Protectorの設定画面に入ります(私の設定例)。
クリック回数の上限、回数上限のカウント時間と制限超えた際のブロック日数を設定します。デフォルトでは、3時間以内に同じ端末から3回クリックしたら7日間ブロックすると設定されています。
私の場合、上の図のように、「5、5、7」と入力してあります。あまり厳しすぎると、通常の訪問者もブロックされてしまうからです。
特定の国からのアクセス制限などを含め、その他の設定は特にしていないです。
ステップ3:「Code Snippets」の導入・設定
上にも話したように、グーグルアドセンスで取得した記事内広告コードを不正クリック対策プラグインを経由する必要があり、「function.php」ファイルを編集する代わりに、個別phpファイルを新規作成する「Code Snippets」というプラグインを導入します。
Code Snippetsプラグインが有効化になったら、グーグルアドセンスで取得した記事内広告コードを不正クリック対策プラグインAdSense Invalid Click Protectorを経由させる個別phpファイルを新規作成します。
難しく聞こえてしまうかもしれませんが、コードをコピペするだけで簡単にできます。
WordPressの左側のメニュー欄に追加された「Code Snippets」を選択し、左上にある「Add New」を選択します。
次の画面の「Add New Snippet」(1つ目の赤枠)の中にファイルのタイトル名を入れます。「GoogleAdsense」などを自由に入れましょう。
真ん中の大きい赤枠に、以下のコードをまずコピペします。
[/] code function ad01Func() {
if( aicp_can_see_ads() ) {
$adCode = '
<div class="aicp">
>>ここに広告ユニットを貼り付ける<<
</div>';
return $adCode;
} else {
return '<div class="error">広告の表示がブロックされています。</div>';
}
}
add_shortcode('ad01', 'ad01Func');
さらに、緑を枠内(「<div class=“aicp”>」と「</div>‘;」の間)にステップ1で取得した広告ユニットを貼り付けます。
そして、一番下の赤枠の「Save Change and Activate」をクリックします。
ここまでで、クリック対策が施されたアドセンス広告のショートコード(第21行にある「ad01」「ad01Func」)ができました(パチパチパチ、お疲れさまでした!笑)。
完成まで後もう少しだけなので、頑張りましょう!
ステップ4:ショートコードを記事内やウィジェットに挿入して広告を表示
ステップ3の最後に触れたショートコード「ad01」を半角[]で囲って、実際に記事内に挿入してみましょう。
上の図のように、記事内や記事の下など好きな場所にアドセンス広告を表示させることができるようになりました。
もちろん、1つの記事の中に、複数箇所に同じショートコードを入れて、広告を表示させることができます。
さらに、下の図のように、ショートコードをウィジェットに追加すればサイドバーにもアドセンス広告を表示させることができます。
「記事内広告」だけでなく、「ディスプレイ広告」や「インフィード広告」も表示させたい場合、以上のステップ1からステップ4を繰り返し、ショートコード部分「ad01」「ad01Func」を「ad02」「ad02Func」等に変更すればできます。
ここまでで、クリック対策が施されたアドセンス広告を通常ページで好きな位置に表示させることができるようになりました。
ただし、冒頭にもお話したように、これだけではAMPページでの広告表示がされません。
ステップ5では、AFFINGER5で「ad01」のようなショートコード1つで通常ページとAMPページ両方ともアドセンス広告を表示させる設定を行います。
ステップ5:AMPページでの広告表示設定(AFFINGER5)
では、AFFINGER5でショートコード1つでアドセンス広告の通常ページとAMPページの両対応の設定を行います。
下の図のように、「AFFINGER5 管理」>「Google・広告/AMP」>「Google連携に関する設定」>「AMP用のアドセンスコード」の中に、ステップ1で取得した広告ユニットの中に該当する数字を貼り付けます。
これで、ステップ1で取得したアドセンスコードをAMPコードに変換されて、記事下に表示されるようになります。ただし、通常ページみたいに記事中には表示されないことをご注意ください。
WING(AFFINGER5) 稼ぐに特化したWordPressテーマ
まとめ
かなり長くなりましたが、不正クリック(アドセンス狩り)対策を施した通常ページ&AMPページ両対応のアドセンス広告の貼り方に関して、設定の手順を詳しくご紹介しました。
しかし、多くの方が悩んでいるように、Google AdSense広告を表示させた途端、サイトの表示スピードが一気に遅くなります。
そこで、Google AdSense広告の遅延読み込み設定をすれば、かなりのスピード改善が期待できるので、よければどうぞ下の記事もご参考ください。
WordPressが重い・遅い対策①:第三者コードGoogle AdSenseの遅延読み込みで高速化